大阪市立北稜中学校

きょうの給食(タコライス)

公開日
2026/05/07
更新日
2026/05/07

学校日記

今日の給食は、なんと3品とも沖縄由来のメニューです。


献立はこちら。
タコライス 
とうふともずくのとろり汁 
にんじんしりしり 
・ごはん
・牛乳


5月15日は、沖縄が日本に復帰した日(1972年)。

それを記念して、5月にはこうして沖縄の味が給食に登場します。


さて、それぞれのメニューの由来を少しだけ。

タコライスは、メキシコ料理の「タコス」の具をごはんにのせた、沖縄生まれの料理です。

米軍基地のある金武町(きんちょう)で、若い米兵さんでもお腹いっぱい食べられるようにと考案されたのが始まりだそう。


にんじんしりしりは、にんじんを専用のおろし器で「しりしり」と細切りにして、卵やツナと炒めた沖縄の家庭料理。

「しりしり」は、削るときの音からきているといわれています。


もずくは沖縄の海の恵み。

地元では「すぬい」と呼ばれることもあり、酢の物やお汁の具として親しまれています。


ところで、沖縄では昔から料理のことを「ぬちぐすい(命の薬)」と呼び、毎日の食事こそが長寿の秘訣とされてきました。

ただ、戦後の長いアメリカ統治の間にさまざまな食文化が入ってきて、近年は事情も少しずつ変わってきているようです。

だからこそ、こうして昔ながらの沖縄の知恵が詰まった給食を味わえるのは、ありがたいことですね。

タコライスは、戦後アメリカ統治下だった頃の名残ともいえる料理です。


ちなみに沖縄では、自分たちが歩んできた歴史を、三つの時代に分けて呼ぶことがあります。

中国(唐)との交易が盛んだった琉球王国時代を「唐ぬ世(とぅーぬゆー)」、明治以降に日本の一部となった時代を「大和世(やまとぅゆー)」、そして戦後の27年間を「アメリカ世(あめりかゆー)」。

そして1972年5月15日、沖縄は再び日本の一部となり、いわばたたびの「大和世」を迎えました。


ただ、復帰から半世紀以上が経った今も、基地のことをはじめ、沖縄の方々が向き合い続けている課題はいくつもあります。

普段は遠くに感じる沖縄のことを、給食をきっかけに少しでも身近に感じてもらえたらうれしいです。


タコライスは、まさに「アメリカ世」の食卓から生まれた一皿。

一方で、もずくやにんじんしりしりには「唐ぬ世」「大和世」から続く沖縄の暮らしの知恵が息づいています。

一食の中に、沖縄の長い歴史が詰まっています。

タコライスはお肉と野菜とごはんが一体になった料理ですが、汁物のとうふやもずく、にんじんしりしりの卵などから、たんぱく質や野菜もしっかり組み合わされています。

赤・黄・緑がバランスよくそろった一食です。


2年1組では、おかわりの行列ができていました。

みんなよく食べます!

タコライスのスパイシーな香りに誘われて、教室にも元気な「いただきます」が響いていたようです。

調理員さん、配膳員さん、今日もおいしい給食をありがとうございました。

明日の給食も楽しみですね。


キーワード:北稜中学校、給食、学校日記、タコライス、沖縄料理、にんじんしりしり、もずく、本土復帰、アメリカ世

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