大阪市立北稜中学校

全校集会 ― 表彰と、「お先にどうぞ」の話

公開日
2026/06/09
更新日
2026/06/09

学校日記

雨も上がり、薄曇りながらすがすがしい朝を迎えました。きょうの全校集会は、久しぶりに表彰から始まりました。今回、表彰を受けたのは男子テニス部です。学校の内外で重ねてきた努力が、こうして目に見える形になるのはうれしいことです。

(表彰のようすはこちらから⇒春季総体で躍動!テニス部が団体戦・個人戦で第3位入賞


続いて、校長先生から先週の修学旅行にまつわる話がありました。3年生は先週の火曜日から出かけ、台風が近づくなど心配な場面もありましたが、全員が無事に戻ってきました。

その旅行中に、ぜひ紹介したい出来事があったそうです。3日目、高山市内を自由に散策する時間のこと。お土産を選び、食べ歩きを楽しむ最後のひとときに、ある3年生がレジに並んでいました。ところが、なかなか列が進みません。集合時間も近づいてきます。

ふと見ると、後ろに並んでいた別の学校の生徒も、急いでいる様子でした。そのとき北稜中学校の3年生は、「お先にどうぞ」と順番を譲ったそうです。

後日、順番を譲られた学校の先生から、北稜中学校の先生へ「本当に感謝していました」という連絡が届いたとのことです。同じクラスでも、同じ学校でも、友だちでもない、見ず知らずの相手に、そっと差し出された優しさでした。


校長先生は、これは日頃から伝えている「隣の人を大切にする」という言葉の、ひとつの形だと話しました。そして、その優しさが、受け取った生徒から相手校の先生へ、さらに北稜中学校の先生へと、いろいろな人の心を通って広がっていったことにも心を動かされたそうです。

世の中には、誰かを押しのけてでも自分の席を取ろうとする「イス取りゲーム」のような場面があります。けれど、めざしたいのはそういう世界ではない――。イスが足りないなら、もう一つ探せばいい。しんどそうな人がいたら、譲ればいい。少し詰めて、半分ずつ座ることだってできるかもしれない。「自分か、相手か」ではなく、「自分も、相手も」大切にする方法を考えていきたい、という話でした。


人に優しくすることは、特別な場所でなくてもできます。学校でも、家でも、電車の中でも。ちょっとした優しさが、誰かの心を大きく支えることがあります。そんな優しさが少しずつ増えていけば、北稜中学校はもっと安心して過ごせる学校になっていく――。そんなメッセージで、講話は結ばれました。

「お先にどうぞ」の一言から広がった優しさのつながりを、これからも大切にしていきたいと思います。


講話の全文は、下記のPDFからご覧いただけます。


校長講話(2026年6月9日)「お先にどうぞ」 ―イス取りゲームじゃない世界を


キーワード:北稜中学校、学校日記、全校集会、校長講話、修学旅行、男子テニス部、思いやり