大阪市立北稜中学校

熊本の地震に寄せて ~情報との向き合い方を考える~

公開日
2026/07/29
更新日
2026/07/29

学校日記

昨日(7月28日)夕方、熊本県で最大震度7を観測する大きな地震が発生しました。気象庁はこの地震を「令和8年熊本地震」と命名しています。建物の倒壊や火災などの被害が相次ぎ、亡くなられた方や安否の確認が続いている方もおられます。また、余震が続いており、今後1週間程度は同じ規模の地震への警戒が必要とされています。 (気象庁)

亡くなられた方々に心より哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

さて、このような災害が起こるたびに、私たちはもう一つの問題にも向き合わなければなりません。それは、インターネット上に広がる誤った情報やデマです。

ちょうど10年前、2016年の熊本地震では、「動物園からライオンが逃げた」という虚偽の投稿が拡散され、多くの人々を不安に陥れました。投稿した人物は後に逮捕されています。また、「○○人が井戸に毒を入れた」といった、100年以上前の関東大震災で多くの人々を差別と暴力へ導いた悪質なデマをまねた投稿も見られました。

そして今は、生成AIが普及した時代です。10年前とは比べものにならないほど精巧な偽画像や偽動画、さらには特定の人々への差別や憎悪をあおる「ヘイトデマ」が作られ、拡散されるおそれがあります。本物と見分けることが難しい情報も少なくありません。

だからこそ、皆さんにお願いがあります。

真偽の分からない情報は、決して転送・拡散しないでください。

「誰かに知らせなければ」という善意が、結果としてデマを広げることにつながる場合があります。不安なときほど、公的機関や信頼できる報道機関が発信する情報を確認する習慣を大切にしてください。

本校にも、熊本に実家や親戚、友人がおられる人がいるかもしれません。不安な気持ちや心配な思いを一人で抱え込まず、つらいときは遠慮なく先生たちに相談してください。

遠く離れた大阪にいる私たちにも、できることがあります。その一つが、「正しい情報を見極め、責任ある行動をとること」です。

災害時だからこそ、一人ひとりが情報との向き合い方を考え、思いやりと冷静さをもって行動してほしいと願っています。


令和8年7月29日

大阪市立北稜中学校
校長 神山 卓也