大阪市立北稜中学校

「今、この瞬間に全力で」― 71期生・川﨑先生から2年生へ―

公開日
2026/09/10
更新日
2026/09/10

学校日記

教育実習で本校に来ている、家庭科の川﨑先生。
実は川﨑先生は、本校71期生の卒業生です。今の2年生にとっては、8年先輩にあたります。


教育実習も9日目を迎え、ちょうど折り返し地点。

「最初はとても緊張していました。でも、授業や廊下でみんなが話しかけてくれるので、楽しみながら実習することができています」

そんな川崎先生が今日、2年生に向けて、ご自身の中学校時代を振り返りながらお話をしてくださいました。


テーマは、「この瞬間を大切に」です。

まずスクリーンに映し出されたのは、

「楽しいこともあれば、しんどいこともたくさんありますよね…」

という言葉と、

「友達」「行事」「部活動」「勉強」

の4つのキーワード。


川﨑先生自身、中学2年生のころには、楽しいことだけではなく、たくさんの悩みや葛藤があったそうです。

体育大会や合唱コンクールでは、クラスの中で意見が合わなかったり、みんなの気持ちが一つにならなかったりすることもありました。

部活動では代替わりを迎え、先輩がいなくなって初めて、その存在の大きさに気づきました。

そして勉強では、少しずつ高校受験を意識しながらも、「まだ遊びたい」という気持ちとの間で揺れていたそうです。

きっと、今の2年生にも思い当たることがあるのではないでしょうか。


続いて紹介されたのは、川崎先生が中学3年生のときの体育大会の写真です。

黒板には大きく、

「体育大会 絶対優勝」

の文字。

クラスみんなで一つの目標に向かい、本気で取り組んだ結果、見事優勝したときの写真でした。

合唱コンクールでも、朝や放課後に仲間と何度も練習したそうです。


もちろん、すべてが思いどおりになったわけではありません。

それでも、卒業して何年もたった今、一番鮮明に残っているのは、結果そのもの以上に、仲間と一緒に一生懸命取り組んだ時間なのだそうです。

そして、川﨑先生が「卒業してから気づいたこと」として紹介したのが、中学校生活のかけがえのなさでした。

高校、大学と新しい生活を経験してきても、友人たちと話すと、

「中学時代に戻りたい」

という言葉がよく出てくるそうです。


昨年開かれた同窓会でも、みんなで盛り上がったのは、中学校時代の思い出。

体育大会や合唱コンクールのような大きな出来事だけではありません。

「こんな先生いたよな」

「このクラスのとき、こんなことあったよな」

そんな、当時は何でもなかった日常の出来事が、何年もたって大切な思い出になっていました。

今は当たり前に感じている毎日も、振り返れば、とても濃く、貴重な時間になる。

それは、卒業したからこそ分かったことだと話してくれました。


もう一つ、川崎先生が中学校時代に得た大きな宝物があります。

それは、友人との出会いです。

中学校で出会った友人とは、今でも定期的に会い、近況を報告したり、将来や進路について本音で相談したりする関係が続いているそうです。

スクリーンには、

「中学校で出会った、大切な友人」

という言葉とともに、今も続く友人との写真が映し出されました。


「もしかしたら、今、隣に座っている人が、これから先の人生で大切な存在になるかもしれません」

そんな川崎先生の言葉が印象に残りました。

そして、2年生のみなさんに伝えたいこととして、三つのメッセージが示されました。


「周りの人・出会った『ご縁』を大切にする」

「目の前のことに『がむしゃら』に取り組む」

「『過去の自分に感謝する』未来をつくる」


友達、先生、家族。

周りを見渡せば、自分のことを気にかけ、大切に思ってくれている人がいます。

その存在を当たり前だと思わず、感謝と思いやりをもって向き合ってほしい。

そして、行事でも、部活動でも、勉強でも、今、目の前にあることに本気で取り組んでほしい。

その経験は、いつか自分自身の誇りになる。

そんな思いが込められていました。


川崎先生が大切にしている言葉は、

「一期一会」

一生に一度きりの出会いだけではなく、一生に一度きりの「瞬間」も大切にするという思いで、この言葉を大切にしているそうです。

スクリーンには、大きくこんな言葉が映し出されました。


「もう戻ってこない!
今、この瞬間に全力で向き合ってほしい!」

中学校生活は、長いように思えて、実はあっという間です。


2年生のみなさんも、3年間の中学校生活の半分を迎えようとしています。

これから体育大会や合唱コンクールなど、仲間とともに取り組む行事も続きます。

もちろん、うまくいくことばかりではないでしょう。

意見がぶつかったり、思うような結果が出なかったりすることもあるかもしれません。

それでも、今しかできないことに本気で向き合った経験は、きっと何年後かの自分につながっていきます。


講話の最後、スクリーンに映し出されたのは、

「何年後かの自分が、今の自分に感謝する日が来るかもしれない」

という言葉でした。

今日という日は、今日しかありません。

いつか未来の自分が、

「あの中学校時代があってよかった」
「あのとき頑張ってよかった」

と思えるように。

今そばにいる人を大切にして、今しかない毎日を大切にしてほしいと思います。


8年前、この学校で一人の中学生として過ごしていた川崎先生。

今は教育実習生として母校に戻り、後輩たちに自分の経験を伝えています。

川崎先生にとっても、生徒のみなさんにとっても、この出会い、この時間そのものが、まさに「一期一会」なのかもしれません。


残りの教育実習も、どうぞよろしくお願いします。


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