1年生 学年集会
- 公開日
- 2025/08/27
- 更新日
- 2025/08/27
お知らせ
2学期が始まり、久しぶりに1年生の学年集会を行いました。
担当の先生からは「いよいよ2学期のスタート。みんなで頑張っていきましょう」と温かいメッセージ。
夏休み中は海外での経験をした生徒も多く、そこから話題を広げて、この日のテーマは「宗教と日常のつながり」でした。
講話の主な内容
なぜ1週間は7日? なぜ日曜日が休み?
ユダヤ教・キリスト教における安息日の考え方、そして西暦がイエス・キリストの誕生を起点として数えられていることなど、歴史的背景を紹介しました。私たちの生活にも、知らないうちに宗教由来の習慣が根づいていることに気づきます。
世界五大宗教(社会科の復習)
キリスト教/イスラム教/ヒンドゥー教/仏教/ユダヤ教。それぞれの基本的な考え方や広がり方をおさらいしました。
文化の違いが見える具体例
・イスラム教では豚肉を口にしない、1日5回の礼拝(サラート)がある。
・ヒンドゥー教では牛を聖なる存在と考え、牛肉を食べない人が多い。
・葬送のかたちも国や宗教で異なる。日本では火葬が主流だが、イスラム教では土葬が一般的など。
日本人と宗教観
「無宗教」と言われがちな日本でも、結婚式・お葬式・初詣・クリスマスなど、さまざまな宗教由来の行事が生活に自然と混ざり合っていることを確認しました。海外から見ると、この“ミックス感”は不思議に映ることがあります。
「三大一神教」の共通点
ユダヤ教(ヤハウェ)・キリスト教(神 / God)・イスラム教(アッラー)はアブラハムの宗教とも呼ばれ、唯一神への信仰という共通の伝統をもつ兄弟宗教です。
併せて、日本の神道では八百万の神という多神的な見方があることにも触れました。
“無宗教”と見られ方
海外では「無宗教」という自己紹介が、道徳観の欠如や信仰への反逆と誤解される場合も。相手の前提や文化を知ることが、誤解を減らす第一歩であることを確認しました。
まとめ—これは宗教学の授業ではありません
本日の講話は、特定の宗教を勧めたり、優劣を論じたりするものではありません。
ねらいは、多文化理解・多文化共生です。宗教は世界の文化を形づくる大きな要素で、そこを知ることは世界を知ることにつながります。将来、海外で生活する場面はもちろん、今ここで同じクラスにいる友だちを理解する力にもなります。
※本記事の内容は教育活動としての多文化理解の学習であり、特定の宗教的信仰や実践を勧誘・促進するものではありません。
※掲載している写真はすべて学校備品のカメラで撮影し、教員用PCに有線で取り込んだ上で、安全に管理された環境からホームページにアップロードしています。